社員総会・社内表彰式で成果を可視化しよう!アンケート設計と持続施策解説

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社員総会の振り返りを行いたいのですが、いつもやりっぱなしでPDCAが回せていません。

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忙しい業務の中で振り返りをしっかり行うことって意外と難しいですよね。今回はアンケートの上手の使い方について解説します!

1. 社員総会の成果を可視化する重要性。なぜ「見える化」が必要なのか

社員総会は、経営方針や企業ビジョンを全社員と共有する貴重な場です。

しかし、実際には「開催しただけ」で終わり、成果が測定されないケースも少なくありません。ここで注目されているのが「社員総会の成果可視化」です。

成果を可視化することで、社員総会が本当にエンゲージメント向上につながっているのか、経営メッセージが浸透しているのかを数値で確認できます。これにより、次回以降の改善や予算確保の根拠を明確にできるのです。

一方で、可視化がないままでは「雰囲気だけのイベント」で終わりがちです。

社員の反応や課題が把握できず、同じ課題を繰り返す可能性すらあります。

社員総会は“やりっぱなし”ではなく、効果を可視化して初めて「組織を成長させる投資」になります。

まずはアンケートや指標を用いて、社員総会を改善サイクルに組み込むことから始めましょう!

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当たり前かもしれませんが、まずはしっかり分析する時間を作っていきましょう!


2. 社員総会アンケート設計のコツ|成果可視化の第一歩

社員総会の成果可視化に欠かせないのが「アンケート」です。

ただし、漠然とした質問を並べるだけでは意味がありません。効果的なアンケート設計には、次の3つのポイントがあります。

まず1つ目は、目的に合わせた質問設計です。

「総会の満足度」「経営方針の理解度」「エンゲージメント向上」など、成果を測るための質問を明確に設定しましょう。

2つ目は、回答しやすさです。

スマホ対応のフォームを用意し、設問数は5〜10問に絞ることで回答率を上げられます。さらに、匿名性を確保することで、社員が安心して本音を回答できる環境を整えることが重要です。

3つ目は、自由記述の活用です。

数値だけでは見えない社員の声は、改善のヒントの宝庫です。満足度や理解度を数値化しつつ、自由記述で具体的な意見を拾うことで、より実践的な改善が可能になります。


3. 社員総会の効果測定に役立つ指標と分析方法

アンケートで得たデータを最大限に活用するためには、適切な指標を設定することが不可欠です。特に有効なの以下の3つをご紹介させていただきます。

  • 【満足度】社員総会そのものの評価を可視化

  • 【理解度】経営方針や戦略がどれだけ浸透したかを数値化

  • 【エンゲージメント】社員のモチベーションや行動意欲の変化を確認

さらに、NPS(ネットプロモータースコア)を取り入れることで、「この総会を同僚に勧めたいか」を測定でき、ロイヤリティの度合いも把握できます。

加えて、自由記述コメントをテキストマイニングなどで分析することで、数値では見えない課題や改善のヒントを抽出可能です。例えば「理解度は高いがエンゲージメントが低い」といった結果が出れば、社員が主体的に参加できるコンテンツを増やすなど、具体的な改善策を打てます。


4. 可視化データを次回の社員総会に活かす方法

成果可視化はデータを集めるだけでは意味がありません。次回の社員総会を改善するために、データを行動に落とし込むことが重要です。

まずは、アンケート結果をわかりやすいグラフやレポートにまとめ、経営層や現場に共有しましょう。数字だけでなく、社員のコメントを抜粋して共有することで、リアルな声がより響きます。

次に、結果に基づいた改善策を打ち出します。例えば、経営方針の理解度が低い場合は「動画や図解を用いたわかりやすい説明」を追加し、エンゲージメントが低い場合は「参加型の質疑応答」を取り入れるなど、データを根拠に具体策を立てます。

さらに、結果を踏まえた振り返りミーティングを部署ごとに実施すれば、現場レベルでの改善も進み、全社的に次回総会の質を高めることが可能になります。

【事例】成果可視化でエンゲージメントを30%向上させたIT企業A社

A社は、従業員数500名規模の中堅IT企業です。

これまで年1回の社員総会は「報告中心の場」であり、参加した社員からも「一方的で退屈」「何のためにやっているのか分からない」といった声が上がっていました。そこで人事部は、総会の効果を数値で可視化し、改善につなげる取り組みを始めました。

まず行ったのは、アンケートの設計見直しです。従来は「満足しましたか?」という大まかな質問しかありませんでしたが、新たに「経営方針の理解度」「エンゲージメントの変化」「総会で印象に残ったコンテンツ」など具体的な項目を設定しました。さらに、スマホから簡単に回答できるフォームを導入したことで、回答率は前年の65%から90%に向上しました。

集計結果では、「経営メッセージがわかりにくい」「双方向の交流が足りない」という課題が浮き彫りになりました。

そこで翌年は、経営陣とのQ&Aセッションや、社員同士の意見交換ワークショップを新たに実施。これにより、アンケートでの「エンゲージメント向上」のスコアは前年より30%も改善したのです。また、自由記述欄には「経営陣と直接対話できたのは初めて」「総会で話した内容をすぐ業務に活かせた」といった前向きな声が多く寄せられました。この結果を経営会議で共有したところ、総会の意義が明確になり、来期の予算も増額が決定しました。今ではA社の社員総会は「全員が参加したくなるイベント」へと進化しています。

【事例2】小売業B社|現場の声を可視化し、離職率を15%改善

B社は全国に50店舗を展開する小売チェーンです。これまで社員総会は本社主体で企画され、店舗スタッフからは「現場との距離を感じる」という声が少なくありませんでした。人事部は、社員総会の“現場参加型”への転換を目指し、成果可視化の仕組みを導入しました。

まず、アンケート設計で注力したのは「現場視点の反映」です。全社員共通の質問に加え、「本社からのメッセージは現場でどう活かせるか」「店舗運営に役立つ情報はあったか」といった現場特化の項目を追加。さらに、店舗単位でのスコアを可視化できる仕組みを取り入れました。

結果、初回の可視化データでは「情報は有益だが、店舗別の課題解決にはつながっていない」という声が浮き彫りに。そこで次回の社員総会では、経営発表に加えて「店舗別課題ワークショップ」を実施。各店舗からの代表者が意見を共有し、本社がその場でフィードバックする双方向型のコンテンツを導入しました。

この取り組みによって、アンケートの「総会が現場業務に役立つ」と回答した社員は前年の45%から78%に上昇。また、現場との信頼関係が改善されたことで、翌年度の離職率は15%低下するという成果も生まれました。さらに、現場からの自発的な改善提案が増加し、社員総会は「経営と現場をつなぐハブ」として機能し始めています。


5. 社員総会の効果を持続させる仕組みづくり

社員総会は年1回のイベントで終わらせるのではなく、その効果を日常業務に広げていく必要があります。

まずは、総会の映像や資料を社内ポータルで共有し、参加できなかった社員にも情報を届けましょう。さらに、総会後にフォローアップアンケートを実施し、浸透度を測定することも有効です。各部署でのワークショップや振り返り会を行い、総会でのメッセージを自分たちの業務に落とし込む仕組みを作ることで、エンゲージメントを持続させられます。

加えて、定点的なミニアンケートを活用すれば、社員総会の成果を継続的にトラッキングでき、改善のためのデータが常に手元にある状態を作ることが可能です。


6. 【まとめ】社員総会の成果可視化で組織を進化させる

社員総会を成功させるために欠かせないのが、成果の可視化とその活用です。アンケート設計、効果測定指標、改善施策を組み合わせることで、社員総会は「一過性のイベント」から「組織を成長させる経営施策」へと進化します。

まずは次回の社員総会で、小さな改善から始めてみましょう。データに基づく振り返りと改善の積み重ねが、企業文化を育て、エンゲージメントを高める一番の近道です。

株式会社GROWS 島田忍

株式会社GROWS 島田忍

株式会社GROWS代表取締役/社内イベントのプロデュースを専門としています!

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